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2024年3月13日水曜日

GitternギッテルンとQuinternクィンテルン

江戸時代初期の絵師
岩佐又兵衛(勝以katsumochi)
のことを調べてみようと思って
手に入れた古書
世界恐慌が始まって間もない
昭和6年(1931年)にこのような
論文が出版されているのに驚かされる




この論文集のなかに
「14世紀に於ける伊太利(イタリア)の
音楽”Ars nova“に就て」
というのがあったので
目を通していたら、クィンテルネ
という文字があった
はて?クィンテルネとは
17世紀に出版されたプレトリウスの
音楽大全に掲載されている
Quinternaのことだろうか・・
と気になったので
こういったことに詳しいギタリストの
西垣林太郎さんに教えを乞うた
教えによると、大雑把に言うと、
15世紀頃はリュート以外のネックのある
撥弦楽器をギッテルン(Gittern)と
呼んでいたのだそうです
GitternはQuinternとも呼ばれていて
ですから紹介した論文にある
14世紀イタリアの天才的オルガン奏者の
ランディーノが他に演奏していた
クィンテルネは

このような楽器であった可能性大です



Gitternギッテルンと
Lautenラウテン(リュート)の特徴として
リュートは背面部が細長い薄板(リブ)を
貼り合わせて作られているのに対して
ギッテルンの背面部は一本の木材から
彫り出して作られています
この動画の楽器は
現在再現されたものなので
背面部は一木造りではなく
リュートのようにリブを
貼り合わせて作られています

ランディーノが演奏していた
楽器の説明 参照サイト

17世紀に出版された
プレトリウスの楽器大全で
紹介されているQunterna

拙作のクィンテルナ


2024年3月10日日曜日

春のはずがまだ真冬 そして端材オブジェ



春の版画作品

春の朝日を透過する石たち



そして端材オブジェ

ウォルナット材

仏像作品とコラボ


夜光貝を加工した置物

カニの棲家にでもするか・・


2024年3月4日月曜日

描かれた楽器、犬、壺


親戚の子供が描いたもの
対抗して

わたくしの作品

これも

電子レンジでチ〜ンした肉まん

13世紀、鎌倉時代に
描かれたとされる「住吉物語絵巻」
に描かれている楽器
琵琶は後向きに立てかけられていて
遠山enzanも描かれている


板戸に描かれた犬というのも面白い






壺はこんな感じか・・

2024年2月28日水曜日

不安定な丁子皿に鹿の角を付ける


丁子をモチーフにした皿

30年ほど前に作った
足のオブジェに似ているので
ついついゲット

ところが

脚のポッチが三つしかなく
すぐにコテリと傾いてしまうので

鹿の角で脚を作り接着
これで安定しました
サモトラケのニケもびっくり



ガチャポンのアズマヒキガエルも
感心した様子
このカエルのガチャは
普通に置くとかなり不安定

なので、このように
何かにもたれかからせる
必要がある



こちらは脱力の見本


2024年2月27日火曜日

本の紹介 そしてすごいデコポン

これまでにない画期的な本
皆様、ぜひ!

幸田文KoudaAya氏の随筆集「木」
のなかに「材のいのち」
というものがある
奈良斑鳩ikarugaの薬師寺西塔が
再建されていた頃、幸田文氏が
その取材をしていた関係で宮大工の
西岡一家(父楢光naramitsu、
長男常一tsunekazu、次男楢二郎)と
親しくなり、木についての
様々な話を聞いたそうだ
常一氏は後に木に関する本を
出されていて、若い頃それを読んだ
記憶があるが、木は木材として使うため
伐られると樹木としての命は終わるが
材として生まれ代わり
1000年生きてきた木は材としても
1000年の寿命があるとも書かれていた
幸田文氏の「木」では楢二郎氏が
材として死んだ木を見せてくれた話が
書かれている。檜と杉と松の死んだ材を
見せてくれたそうだが
素人でもひと目みて
「これは全く寿命の限りをいきつくして
然し、はっきり檜は檜、杉は杉の
面影を残して終わっている、
とうなずけた。生きて役立っていた時の
張りや力をすっかり消して
その代わりに気易げに なんのこだわりもなく鎮まっているので
自然の寿命が尽きるというのは
こういう安息の雰囲気を
かもすものだろうかと思った。」




そして、凄い存在感のデコポン

手許にあるアンモナイト化石に
よく似ていないか・・

自然は不思議