2015年12月24日木曜日

奥殿産戸前黄板をゲット 

さゞれ銘砥さんから手に入れた
奥殿Okudo産・戸前Tomae
奥殿産の黄板は珍しい
しかも上質

反対面の様子

やや硬めで、反応よく
滑らかな研ぎ感です

中砥(浄教寺砥)の研ぎ傷を
1分ほどでほぼ消すことができるほどの
強い研磨力があります

地鉄Jiganeには奥殿産独特の
やや荒めの研ぎ傷が付きますが
鋼Haganeはピカリと光るほどに
研ぎ上がっています

研いだ鉋身は義廣銘寸四


中砥ぎの様子
砥石は浄教寺砥Jokenji


ついでに青紙スーパー鋼の鉋(身幅55mm)も研いでみました

これは浄教寺砥で研いだ後
2分ほど研いだ状態
この鋼は焼きが甘いのか、中砥の傷が付きやすく
その傷を仕上砥で消すのに苦労するのです
その影響かあまり永切れしてくれず
優れた炭素鋼や青紙鋼の方がまだマシなのですね・・

これは現代製の東郷鋼の鉋にも言えることで
これらを使うよりは、燕鋼の方が永切れしてくれるので
ついついそちらを使ってしまうのです

これは粉末ハイス鋼の鉋(身幅55mm)

研ぎ面を狭くしているにも関わらず
よく反応してくれます
これで1分ほど研いだ状態
ハイス鋼独特の研ぎ上がりですが
鋼の研ぎ傷はほとんど消えています

ということで
この奥殿産の戸前・黄板は
たいへん優れているので
主力としてしばらく使ってみることにしました
それにあたり、このように使い易い大きさにカットしました
小さい方はノミ、小刀専用として使えます

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