2015年5月27日水曜日

篠山刀剣会の様子

5月23日(土)
篠山刀剣会の第82回目の定例会が
篠山市民センターで行われました
以下、その様子





今回の鑑賞刀は五振りとも
江戸時代初め頃、慶長期のものが揃えられました
いわゆる慶長新刀と呼ばれているものです




一号刀は慶長期を代表する刀工の一人
山城(京都)国堀川一門の代表刀工
藤原國廣(国広)の平造り短刀
姿・形は鎌倉時代後期のものですが
江戸時代初めの刀工、国広が鎌倉時代のものを写したもの
銘は「藤原國廣」







二号刀は江戸新刀の代表的刀工康継(やすつぐ)の刀
康継は近江(おうみ・滋賀県)出身で、後に越前(福井県)に移住
その頃は下坂と名乗っていた
慶長11年頃、将軍・徳川家康から「康」の字と
徳川家の家紋である葵紋を賜り「康継」に改銘
将軍家の抱え刀工として越前と江戸を往復し鍛刀
銘は「於武州江戸越前康継」
意訳すると「武蔵国江戸に於いて(鍛えた) 越前康継」







三号刀は新刀期の三品(さんぴん・さんぽん・みしな)一門の
代表刀工である金道(きんみち)によって
鍛えられた平造り脇差
銘は「伊賀守(いがのかみ)金道」
伊賀守は受領銘







四号刀は安芸(広島県)で鍛刀していた
二代目・輝広
銘は「播磨守藤原輝廣作」







五号刀は一号刀と同門
堀川国広系の国安によって鍛えられた刀
銘は「国安」

2015年5月26日火曜日

森砥石さんが試し研ぎの仕上砥を持って来られました。 今回もデカイ!

今回も前回同様の大判の神前産・戸前


こちらも上質の戸前です


裏面の様子


両側の様子


今回のものは前回のものよりも硬めですが
粒度約#1500の天然伊予砥の研ぎ傷を消すのに
3分はかかりませんでした


鋼(はがね)はほぼ鏡面に
地鉄(じがね)は微塵に美しく曇ります
中砥ぎを充分にかけていれば
この仕上砥だけで充分研ぎ上げることが出来ます



次も京丹波亀岡・神前産の戸前です
上のものと比べると小振りですが
立派なサイズです


やや雑味がありますので
気になる粒は除去した方がいいかもしれません


裏面の様子


両側の様子


程よい硬さで反応良く
心地よく研ぐことができます


研磨力も強く
中砥ぎの研ぎ傷(粒度約#1500)が
1分ほどで消えました


地鉄にやや粗い傷が付きますが
鋼はピカリと光る程度まで研ぎ上がります
神前産戸前の特徴的な研ぎ上がりです


研いだ鉋身は石社(いしこそ)寸八(炭素鋼)




以上サイズ、価格など詳しいことは
森龍次商店まで問い合わせ下さい

2015年5月22日金曜日

森砥石さんが試し研ぎの砥石を持って来られました。 これはデカイ!

森砥石さんが大判の仕上砥を試し研ぎのため
持って来られました
右は寸八鉋、左は寸六鉋


森さんの地元
京丹波亀岡・神前(Kouzaki)産の戸前
以前紹介した同じ産地の優れた戸前とよく似ていますが
こちらは大判の上、上質で雑味は一切ありません


裏面の様子


両側の様子
森さんの話によると
昭和30年~40年頃のものだそうです




丹波産独特の吸水性を示します
やや硬口で反応良く、心地よく研ぐことができます


grit1500ほどの中砥ぎの状態から
2分ほど研いだ状態
鋼(はがね)はほぼ鏡面に
そして地鉄(じがね)は緻密に曇ります
理想的な仕上砥と言えます

以上サイズ、価格など詳しいことは
森龍次商店まで問い合わせ下さい



中砥ぎの最終段階として使った伊予砥
さゞれ銘砥さんからお世話になったものです


これは中砥ぎの最終段階として
理想的な中砥です

2015年5月21日木曜日

桑材を試し削り そして小さな鋸


16日に手に入れた桑材をちょっと削ってみました
かなり古いので
表面はこげ茶色に変色していますが


削ると桑材本来の色になりました
島桑の影響かかなり硬く粘りがあります
欅材よりも削り難いかもしれません・・


使った鉋は先般手に入れた古い会津鉋


木口削りは、これも古い会津鉋
重保・寸六一枚刃を使いました




粘りの強い材で、鉋かけには苦労しましたが
小刀で削ると、その粘りが心地よく
それほど苦労しません



そしてこれは以前紹介した小さな鋸
こういった作業に威力を発揮してくれます
ネズミ歯なので縦挽きもOK





2015年5月20日水曜日

清仁銘寸八を仕事で使う 

昨日紹介した古い鉋身
清仁銘・寸八




仕込み角度57度だったものを
刃の研ぎ角度を約28度に研ぎ直し


矩勾配(45度)の台に挿げ換えてみました


手前の九分勾配(約42度)と比べると
こんな感じです

これで製作中の2台分のギターの
厚み4mmほどに製材された
ローズウッドの横板材を約1.8mm厚まで削りました
仕込み勾配57度に比べると断然削りは軽く
作業性は向上しました


ローズウッドの横板削りに使った鉋
左3丁は荒削り用で左から粉末ハイス鋼(身幅55mm)
青紙鋼(身幅50mm)、青紙スーパー(55mm)
右の2丁の左側は青紙鋼(身幅60mm)の中仕工用
右端は今回手に入れた清仁銘・寸八(身幅73mm)
鋼は青紙と思われます
荒削りに使った清忠は途中で切れが止んだので、
その右の青紙スーパー鋼と持ち換えました


荒削りに使った粉末ハイス鋼の鉋(身幅55mm)
刃角度は約28度


荒削りながら、強烈な逆目もほぼ止まっています
荒削りでここまで逆目を止めておくと
後の作業がかなり楽になります


これも荒削りに使った清忠銘(青紙鋼・身幅50mm)
刃角度は約30度


これも同様に深い逆目もほぼ止まっています


仕上げ削りに使った清仁・寸八(身幅73mm・青紙鋼)
刃角度は約28度
仕込み角度57度のときよりも切れは格段に軽く
鉋屑も素直になりました


逆目は完全に止まり、全体に滑らかに仕上がっています


厚めに削っても楽に削ることができ


しかも逆目を完全に止めることができます
これで作業性はかなり向上しました






ギター2台分の横板を仕上た後の刃先の様子
刃先から2mmほどを刃角度約28度で研いでいます
仕上砥ぎに使った砥石は丹波亀岡神前産戸前
やや刃先が白く磨耗していますが
まだまだ切れは止んでいません
かなり永切れします