2013年11月2日土曜日

古い寸六鉋身を入手 玉鋼か・・


古い寸六(身幅66mm)鉋身を手に入れました
銘は正丸でしょうか・・
判然としませんが、一応、正丸としておきます




研ぎ上げてみました




刃角度は約27度


鋼は厚めで、研いだ感じと研ぎ上がりは
玉鋼のような印象を受けます
火花は炭素鋼系で、古い会津鉋のように
不均一な火花の飛び方をします
和鋼は間違いないと思います
おそらく玉鋼でしょう・・


台に挿げ






仕事で使ってみました
まず中仕工鉋としてバロックギターの横板にする
深い杢のカーリーメープルを削ってみましたが
玉鋼とは思えない軽さです


中仕工でも深い杢の逆目が完全に止まっています


次に横板のライニングにする
ヨーロッパ・スプルースを仕上げてみました
仕上げ削りとしては厚めの鉋屑ですが
これも逆目は完全に止まっていて


美しい削り肌です


この後、刃先が磨耗しやすいセドロ材を荒削りをしたり


いろいろと削ってみましたが
刃先はまだまだ健全で、玉鋼のように永切れします
おそらく玉鋼と思われるのですが
それにしては切れが軽すぎる・・
不思議な鋼であります・・


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