2013年11月29日金曜日

バロックギターとGelas風フラット・マンドリンに指板を接着

バロックギターとジェラ風フラット・マンドリンに
指板を接着しました




バロック・ギターとジェラ風フラット・マンドリンの縁飾りを接着

製作中のバロック・ギターとジェラ風フラット・マンドリンの
縁飾りを接着しました
この作業はただただ根気あるのみ・・


パーツの一つ一つの形状が違うので
ボディ下の中央で合わせるのはなかなか難しいところがあります・・


何とかうまくいきました



こちらは距離は短いが、さらに面倒な作業となります




小刀とノミがやってくれているようなものです


小刀は今回手に入れた左久作銘の12mm幅のもの




ここまで辿り着くと先が見えてきます・・




ようやくゴール


明日、指板を接着します


2013年11月26日火曜日

江戸時代の彫り物師 中井権次一門について

江戸時代に兵庫県丹波市
柏原kaibaraで活躍していた
彫り物師、中井権次一門についての
講演が11月16日に
当地にある丹波新聞社で行われたので
足を運びました
講師は以前紹介した岸名経夫氏

会場となった丹波新聞社

今回は中井家11代当主もお見えになり
所蔵の彫刻作品も持参されていました

これは先代によって描かれた線画
アメノウズメでしょうか・・

丹波新聞社のすぐ近くには
天然記念物の木の根橋があります




木の根橋は柏原八幡神社が
鎮座する山の麓にあります
ここは鳥居近くにある拝殿
ここには中井権次一門による
狛犬が置かれていました

小さいながらも迫力に満ちています

鳥居をくぐり、長い石段を登り切ると
社殿が見えてきます

境内の奥には三重塔が聳えています
これは中井一門が寺社大工として
柏原藩に迎えられた後
江戸時代中頃に建てたとされています

社殿には中井一門による彫刻が
多く見られました





西日が当たって幻想的・・

2013年11月24日日曜日

左久作さんの小刀を自分の道具として仕立てる

22日に紹介した左久作さんに打ってもらった小刀を
自分の道具として仕立てました
まず、グラインダーで刃角度を26度にし


研ぎ上げました
研ぎ動画UPしました
左久作さんから連絡があり
鋼が箱型になっているのは本来のやり方で
昔はこうなっていない小刀は不良品だったそうです
それが、いつの間にか箱型になっていないものの方が
主流となり、今ではほとんどのものが、よく見られるように
刃と地鉄じがねが平行になってしまったそうです
はっきり言ってしまえば手抜きですかね・・

裏研ぎの動画はこちら

刃先の拡大画像

研ぎ上げた後、柄を挿げました
手前の四分幅(12mm)は接着固定し
刃が短くなったら、鉛筆を削るように
柄を削って刃を出していきます

向こうの五分幅(15mm)は
刀の柄のように出し入れができるようにしました
今回、柄はオイル・フィニッシュにしてみました
バロック・ギターの響板に使う予定のものです


2013年11月23日土曜日

丹波の秋

今日はギター伴奏のため
播州・小野市まで足を運びました
途中はいかにも丹波の秋といった風景でありました









マリアハープ オリジナル曲「迷いの森」
練習風景


来週11月30日は広島へ伺います



2013年11月22日金曜日

左久作さんの小刀

左久作さんに頼んでおいた小刀が出来上がってきた 




鎬面の研ぎは完璧
失礼ながら鍛冶研ぎとは思えない研ぎ上がりであります
鋼がノミのように箱型になっているのも驚きます


裏の研ぎにはやや荒さが目立ちますが


使ってみて驚きました


現在の手持ちの中にもこれほど切れが軽いものはありません・・
脱帽します

早速、柄を挿げようと思います


刃角度は30度以上あるにもかかわらず
この切れの軽さ・・全く驚きます

私は自分が使うものは26度~27度ほどで研いでいますが
これまでいろいろと試した経験では
25度位が最も切れが軽く、しかも刃も持ってくれ
本黒檀の木口を削るような小刀は
ハイス鋼でも28度以上は必要でした



これまで何度か紹介した画像ですが
左端のものは現在主力で使っているもので
これらの中では最も切れが軽いものです
これは30年ほど前に研ぎの師匠に頼んで
刀匠に5本打ってもらったものの1本です
当時5本で¥3万ほどでした
他のものは使ってしまい
これが最後の1本になってしまったので
これと同様の切れ味のものを探していたのですが
なかなか見つからず、ようやく出合うことが出来ました

これまで購入したものの中には
9mm~12mm幅のもので1本数万円のものもありましたが
切れは良くありませんでした
これまで何度泣き寝入りしたことか・・
価格と切れの良し悪しが関係ないところが
不思議でもあり、納得のいかないところであります・・