2012年8月27日月曜日

長台鉋を自作


鉋身が1枚余ったので(参照
長台鉋を自作することにした

台の長さは33.3cm
試みに硬くて粘りのある
オリーブ材を使ってみた
滑りもいいのではないか
と期待

鉋身幅は56mm
身の仕込み角度は八分勾配(約36個度)

実際に掘ってみると
オリーブ材には脆(もろ)さがあり
加工にやや苦労した
二枚刃にするが
特注で打ってもらっている
押え金が出来上がってくるまで
一枚刃で使っていく

スパニッシュ・セダーを削ってみた
台の滑りはいいように感じる

荒削り用の長台鉋が二丁になり
作業の幅が広がった

2012年8月22日水曜日

会津「重力」銘の古い鉋身


古い会津鉋身を手に入れました
銘は「重力」、身幅約5.5cm
先般手に入れた重道銘の鉋身
よく似た造り込みですが
「会津の刃物鍛冶」という本では
紹介されていない銘です
どなたかご存じの方はぜひご教示願います


裏押しをしてみましたが
錆は浅く、なんとか使えそうです


低い刃角度だったので
先端一分(約3mm)を角度28度ほどにしました

鋼は炭素鋼(玉鋼でしょうか)ですが
刃先は緻密で美しい研ぎ上がりです

7月に手に入れた古い鉋の台に収めることにし
台の「背馴染み」にメープルの薄板を貼り足し

なんとか収めました


試し削りとしてカール杢のメープル材を
削ってみましたが、切れ味は軽く
これでしたら仕事で使えるでしょう

深い逆目を完全に止めることは
一枚刃ではやや無理があります・・

21日に紹介した板バネ製の小刀の柄を
仕上げるため使ってみました

荒削りでも仕上げ削りでも
問題なく使え、永切れしてくれます

これくらいのことでは
刃先はほとんど変化ありません

2012年8月21日火曜日

板バネ小刀の研ぎ動画をUPしました


研ぎ動画をUPしました
以下はその画像です

最初に使っているのは
中砥の沼田・虎砥(粒度約#800)






次に使っているのは
同じく虎砥の粒度が細かいもの
約#1200






仕上げ研ぎの最初は中継ぎとして
京都・奥ノ門産の白巣板を使いました
これはつい先日手に入れたものです
奥ノ門産の仕上砥は
今ではほとんど見られなくなりました






最後に鏡面仕上げとして
京都・愛宕山産と思われる仕上砥を使いました


この小刀は板バネ材の無垢ですが
研いだ感じは無垢玉鋼の小刀とよく似ています







全体の様子







メープルを削ってみました
切れは軽く、強靭さもあります
しばらく仕事で使ってみることにします


2012年8月19日日曜日

板バネで作られた小刀


車体のサスペンションに使われる
板バネで作られた小刀を預かったので
研ぎ上げてみました
グラインダーで火花を飛ばしてみると
ほとんど炭素鋼と同様の火花が出ます


残念ながら刃切れが生じていましたが
切れは軽く、このままでも充分使えます




削り肌がやや粗いので
拡大して確認してみたら
このように刃先が細かくこぼれています




そういうことなので、焼き戻しをして




研ぎ直してみました



まだ微細なこぼれがありますが
これで刃先は問題ない状態になりました
この状態は玉鋼によく似ています


2012年8月14日火曜日

四方反り鉋の刃口にステンレス板を埋め込む


手に入れた古い四方反り鉋
刃口にステンレス板を埋め込みました










荒削り用の四方反り鉋を入手


古い四方反り鉋を入手



この大きさで身幅が狭い四方反り鉋は
今ではほとんど市販されていないのです
メープル材を荒削りするには
これくらいの大きさが持ちやすいですね
二枚刃なので荒削りに向いています



右端が今回手に入れたもの





(はがね)が炭素鋼なので切れも軽い
焼きがやや甘い感じなので
焼き入れをやり直すと
さらに使い易くなるかもしれません
とりあえず、口に金属を嵌め込んで
実際に使ってみようと思います
今、その作業中です


2012年8月13日月曜日

新作ギター 2台


製作中の2台のギターに
弦を張りました

右は小型モダン・タイプ(弦長650mm)参照

左は19世紀ギター、ラプレヴォット・タイプ
鈴木音律(弦長625mm)