2012年7月8日日曜日

重道鉋身の焼き戻しを行う

焼き戻しをしてみました

温度は約180度で1時間

研ぎ直しの動画をUPしました
前回研いだ際には最初に
赤浄教寺(じょうけんじ)
粒度約800を使いましたが
今回は沼田・虎砥(粒度約800)
してみました
以下の使用砥石は同じです


これは小鳥(おどり)
粒度約1200


そして中研ぎの最終段階として
三河白名倉(粒度約2000)
この砥石は小さなものですが
力のあるすばらしいものです
小さくても寸八鉋身も研ぐことができます
このような三河名倉砥の大判には
もうお目にかかれなくなってしまいました


ここからは仕上げ研ぎ
中砥の傷を早く消すため
最初に粗めのものを使いました
この砥石は京都梅ヶ畑・中世中山産


そして同じく梅ヶ畑・尾崎産の合砥


最後に梅ヶ畑・奥殿(おくど)産の
合砥で鏡面仕上げを行いました

焼き戻しをしても、研いだ感じに
まだまだ強靭さを感じます

刃先が精緻になり
刃こぼれも無くなっています

これは焼き戻しをする前の状態


メープルを削ってみましたが
削り肌が滑らかになりました

 これは焼き戻しをする前の削り痕


30年ほど寝かせた
ヨーロッパ・スプルースも
問題なく削り上げることができました

その後、スパニッシュ・セダーなど
荒い削りを行ってみましたが
刃先はまだまだ大丈夫です
これで仕事で使えそうです  

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