今回は初弘 三態のうち中央の
初代か二代か判然としないものを紹介します
鋼は炭素鋼系で、上の三丁のうち
最も研ぐのが困難でした
いつものパサパサのスプルースを
削ってみましたが
削り肌が細かく毛羽立っています
手触りもザラついた感じです
ハードメープルを削ったら
刃先が所々細かく刃こぼれしました
刃先を拡大してみました
この鉋身も、研ぎ角度が蛤刃に研いでも
24度くらいしかありませんが
それでもこのように刃こぼれをおこすのは
ちょっと問題があるように思います
ということなので
焼き戻しをしてみました(参照)
今回は175度前後で2時間かけました
そして研ぎ直しましたが
研いだ感触に粘りを感じるようになりました
研いだ感触に粘りを感じるようになりました
この画像は中世中山・天井巣板の研ぎ傷
そして最終仕上げとして
大平産・戸前で研いだ状態です
削った音が軽く爽やかになりました
削り肌も美しい艶になり
手触りも滑らかです
焼き戻しがうまくいったようです
今後、仕事で使ったらまた報告する予定です
4 件のコメント:
焼鈍も匠の領域ですね! パチパチ
自分で道具のメンテナンスも自分の為ご苦労様です。
焼戻しが自分でできるのなら、この前の鉋の刃すてなかったのに~
しかし、なんで、パリパリ割れる刃になったんでしょう。
もしかすると、釘を削って、大きく割れた刃をサンダーで研磨して、焼きが入ったのかな~。
そんなこと、あるんでしょうか?
それと、もう一つ教えてください。
自然石でナイフ検査したところ、なかなか良い感触の物をみつけました。
形状が三角垂なんです。
石をダイヤモンドで切ったことはあるのですが、砥石は初めてです、何か注意することはありますか?
源 信正
ゆうけん さん
ありがとうございます。
昔の鉋は焼戻しで蘇るものが多いですね。
100度30分で金属疲労を取り除くことも結構効果があります。
特に何度か裏出しを行った後は疲労を取った方がいいようです。
今日は石社(いしこそ)鉋と刀匠による玉鋼鉋を仕立てました。
どちらもすばらしい鉋です。
手許にあるなかではトップクラスの切れと永切れです。
これからUPします。
信正さん
焼き戻しでもあかんものもあります・・
これはもう諦めるしかないですね・・・
自然石の砥石ですか!
いいですねぇ・・
カットするのにとくに注意点などはないように思います。
割れるものは何をしても割れますし・・
割れないものは何をしても割れないと思います。
中砥ですか・・?
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