2011年6月20日月曜日

金井鉋 おそるべし その2


今日も初代・金井芳蔵鉋 寸六一枚刃を
仕事で使ってみました

削り削って、刃先がこのようになった状態で




カーリー・メープルを仕上てみたのですが・・
信じられません・・




深い逆目も完全に止まっているではないですか・・
刃先が摩耗していて、しかも一枚刃です
信じられません・・





鉋身を小刀のように使ってみましたが
切れ味良好でした
やはり初代金井鉋おそるべし・・

4 件のコメント:

halu さんのコメント...

すごい鉋ですね。
やっぱり初代金井鉋ですか。

最近では丸太の品質も落ちてきたので固いややこしい奴が増えてきました。
材木商の古老などは、「人間の硬いのはいいけど木の硬いのはあかん。」なんて言っていましたけどそんな事言ってたら使えるものがなくなっちゃいます。
どれだけ切れてもひ弱なんじゃ使いにくいです。

Kiyondさんみたいにいい素材が必要な仕事は素材を手に入れるのがたいへんですね。
ローズなんてバカ高。
うわさですがマーティンがアニバーサリーモデルを作るときモーリスからゆずってもらったブラジリアンローズが14000万/㎥だったとか。
恐ろしい時代になりました。

せめて刃物だけでもスカーッと行きたいです。



外栄さんにも残ってるみたいだし、確かオークションにも出てましたね。
久しぶりに追いかけてみようかと。

いろいろ御教授ありがとうございます。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

ブラジリアンローズは薄い板にすると割れやすいので
私は使っていませんが、音の入り口のブリッジ材には
これしかないという感じですね・・

インドローズはそれほど割れにくくはないので
私はこれを使っています。
http://kiyond.blogspot.com/2009/08/blog-post_04.html
荒削りは燕鋼、仕上は粉末ハイスの鉋を使っていますが
今日、ハカランダよりも強靭で粘りのある
ホンジュラス・ローズウッドを削りますので
初代・金井を試してみようと思います。
また報告します。

halu さんのコメント...

kiyondさんのまねをして鉋刃のしのぎを落として砥いでみました。
不安定になるかと思いましたが、余分な抵抗がなくなりスムーズになった分力が抜けて結果は上々です。
刃のつきも早くなりますね。

改めてさすがです。

楽器製作家 田中清人 さんのコメント...

鎬幅が狭いとなかなか具合いいでしょ?
軽く研げて、研ぎ上がりも早い。
その分、反応の良い砥石が求められますが
慣れれば砥石の質はほとんど関係なく研げます。
先日手に入れた二代目金井は刃角度を28度に変更したので
鎬幅は3mmほどですが、これも慣れれば何ら問題ありません。

ホンジュラス・ローズウッドの強烈な逆目には
1枚刃はちょっときついですね・・
良い結果が出たのは東郷鋼の二枚刃と粉末ハイスの二枚刃でした。
これから報告をUPします。